Web2.0潮流の本質
それはB2Bだネ。というのが現在の見解です。Web1.0時代の用語を使った誤解しやすい言い方ですが、この場合、B2BはBusiness to Businessではなく(ブラウザ to ブラウザ)です。原稿の編集・配信から受信まですべてブラウザ上で完結するブラウザ中心のWebシステム。ホームページ・ビルダーやFrontPageなどを不用とする流れといえます。音声や動画を編集するFinalCutProやPremiere、それにPhotoshopなどは必要ですが、めんどうなデザインや素材管理が不要になった。Photoshopがなくても自動的にリサイズしてレイアウトしてくれるからケータイからの写真はすぐページに反映される。データベースと連動してるから改編、再編集などが驚くほど簡単になった。ココログ・フリーはケータイからの投稿も手軽に出来るから、これまでのように高価な放送用の編集機器がなくてもリアルな映像や音声をポッドキャスティングできる。必要なのはノート、ビデオカメラ、ケータイのみ。
「Web2.0時代の三種の神器」ともいえるこれらの機材だけで地球上どこかからでもビデオや音声の配信が可能になった。テキストはキーボードから入れるにしても、後はポインティング・ディバイスで選択するだけで完結するTypePadのページ制作・発信プロセス。これまでのようにFTPを使って仕上がったページをいちいちアップロードなどしなくても、何もかもWebに接続したブラウザで選択するだけで事足りる事態、それがWeb2.0だ。
これまでWebに情報を発信しようとすると必須だったさまざまなアプリケーションを不要にして、「HyperText(文字、音声、画像、ビデオ、プログラム)の通信はすべてブラウザだけでできるようになった」現実。しかもブラウザはパソコンでもケータイでも何でもOKになり、OSやワープロ、表計算など一台一台に格納されたアプリケーションやデータの影響力が薄くなった。「マシンやOSはもうナンデモええのとチャウ?」という時代。固定されたマシンやOS、アプリケーションの無用な束縛から離脱して、「ブラウザの送受信兼用の機能化」の実現によって可能になった「ブラウザ万能の時代」。それがWeb2.0時代と言える新しい環境の本質だと思う。Web空間の上に無数のブラウザが浮かんで互に交信しているイメージ、それがブラウザ・セントリックなWeb2.0時代のネット景観なんだろうと思う。
あくまでもマクルーハン的な視点でデジタル空間にコネクトする私は、「プロトコルもメディア」という立場をとりつづけて来た。その視点から、BlogやCMSをベースにしたWeb2.0潮流を、TCP/IPの上位レイヤーであるHTTPというプロトコルが、メディア独自のメッセージとして「じわじわ作用することによって必然的に生み出した結果」として理解している。
Web1.0を創出してくれたTim Berners-LeeやMarc Andreesenの功績に感謝しながら、Web1.0からWeb2.0へと進化した人類のWeb拡張の歴史のベースには、HTTP(HyperTextTransferProtocol)が用意してくれたプロトコル独自の情報のハイウエイ(デジタル神経網)のメッセージがあったからだという認識である。このWeb景観(Netscape)の目立った変化の年、潮目が2005年だった。
新年はこれを神輿に、ブロガー集いに集うデジタル高天原で
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