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2005年12月 2日 (金)

Web2.0潮流とニフティの快挙

Understandingmedia 12月になったらココログ・プロを申し込もうと思っていた矢先、先月の24日にココログ・フリーのサービスが発表になり、実装されている機能から、結果的に最初のブログはココログ・フリーからスタートさせていただくことになりました。
 Web1.0時代にはいくつかの企業のホームページを手がけながら、また1995年にCOMドメインを取得しながらも、自分個人のサイトというものを立ち上げるのは今回が初めてです。還暦を2年先にひかえ、お彼岸ゲートもかすかに見え始めた今日この頃、人生のスピードを少し落として、1冊の本を、聖書や経典のように信奉し、その好奇心のなすがまま、いかに暴走してきたかを可能なかぎり綴ってみたいと思っています。
 ココログ・フリーはWeb2.0時代にふさわしいサービス、メディアの登場だと考えています。安価でブロガーになるチャンスを与え、さらにポッドキャスティングで自由にラジオ局やテレビ局を開局できる機会を提供するのは、とても大きな変化です。
 このココログ・フリーの登場に象徴される2005年はメディアに関心を持って生きてきた者にとって象徴的な年になりました。あきらかにTim O'ReillyのいうWeb1.0とWeb2.0の潮目の年になったと実感しています。この2つの潮流の違いは何なのか。カフェラテなど飲みながら、マクルーハニスト(自称)としての視点から整理しつつ、新しい年を迎えようと思います。
 マーシャル マクルーハンのUnderstandingMedia(邦訳「人間拡張の原理ーメディアの理解」後藤和彦、高儀進訳、竹内書店 1967)は私の人生の方向をセットした本でした。その本の中で最も重要な1行

「The Medium Is The Message」

は今でも私の人生の原理のようなものです。メディアにはメッセージ(番組・コンテンツ)以外の隠されたメッセージがある。ラジオにはラジオの、テレビにはテレビの、システム独自のメーッセージがあり、それが受信者の感覚比率を見えない次元で変えながら独自にメッセージとして作用している。それが私なりに要約するマクルーハンの「メディアはメッセージ」です。また人類が登場して発明したモノや道具、システムをすべてメディアとしてとらえ、それを人間の拡張欲求の現れとして詳細に分析しているのもこの本の特徴です。
 この考え方(人間の作り出したモノ・環境はすべてメディア)に影響され、バリケードや兵器を凌駕する、気づかれないメッセージを持った忍者のようなメディアが開発できる可能性を信じ、高校時代の友人をさそって「環境工団」というメディア研究会を立ち上げました。1960年代後半、当時は全共闘時代のまっただ中、私は浪人でしたが、バリケードに出たり入ったりしながら、VANの服着てミニスカートのガールフレンドを車に乗せてドライブ、という日和見主義者と呼ばれる生活も捨てがたいメンバーは、「環境工団」のマークをコウモリにして左右の翼をパタパタさせつつ、友人の実家である駒込駅近くの酒屋の2階に、日夜集まることになりました。名目はマクルーハン研究会、時としてけっこうまじめな勉強会でもありました。パソコンとTCP/IPの普及、そしてP2PやWeb2.0の出現を目の前にしていると、当時夢見たようなメディアが現実のものになりつつあることを実感します。
 UnderstandingMediaが書かれたのは1964年、Webが登場する30年前、人類初のパソコンが登場する10数年前の書物ですからマクルーハンが生きていたらこの時代をどう考えるのだろうと私は生きてきました。マクルーハンの思考方法にお世話になってきた人生ともいえます。後に上場したてのApple社のスティーブンジョブズやスティーブウォズニヤックに環境工団のメンバーを伴いインタビューをすることになったのも、ひょっとしてジョブズもマクルーハンの影響を受けているのではと思ったからです。この予測はピッタリ当たっていました。ジョブズはAppleǁをメディアとしてとらえていました。その後に生まれたMacやNeXTも、そしてiPodも明らかにメディアとして設計されていると考えます。パソコンを単なる計算機や事務機としてではなく、最初からメディアとして設計してきたdifference、これについてはしばらく後で詳しく書きたいと思っています。
 パソコンやWebを、マクルーハン的なメディアの視点から考えながら、究極のメディアとは何かについてそろそろ整理したい。そう思ってこのブログを立ち上げました。個別にすぐお答えはできないと思いますが、ダウンしない程度に持続できればと思います。皆さんからのご意見をいただければハッピーッです。 

2005年12月2日
樹庵

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メディア論ー人間の拡張の諸相

著者:マーシャル・マクルーハン

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Understanding Media: The Extensions of Man

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Understanding Media: The Extensions of Man

著者:Marshall McLuhan

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Understanding Media: The Extensions of Man : Critical Edition

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Understanding Media: The Extensions of Man : Critical Edition

著者:Marshall McLuhan,W. Terrence Gordon

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マクルーハン理論?電子メディアの可能性

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マクルーハン理論ー電子メディアの可能性

著者:マーシャル マクルーハン,エドマンド カーペンター

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